ROV、サイドスキャンソナー
海底状況を確認する機材として、ROV(Remotely Operated Vehicle)とサイドスキャンソナーがあります。
ROVはビデオカメラにより、直接海底面を撮影し、海底状況をピンポイントで確認できます。
サイドスキャンソナーは、船で曳航することで、海底の凹凸や底質を広範囲で把握することが可能です。
(ROV、サイドスキャンソナーについて)
VideoRay社のPro4は耐水深350mで、深海での調査でも使用可能です。
VideoRay社のPro3は耐水深150mで、比較的浅い場所、流れの穏やかな場所での調査に適しています。別途、4kカメラを装着し、綺麗な映像を撮影することも可能です。

VideoRay社のPro4は耐水深350mで、深海での調査でも使用可能です。

撮影した映像を室内に持ち帰り、精密分析を行い、生物の同定を実施します。
サイドスキャンソナーは、スウェーデンDeepVisionAB社製「DeepEye340」を使用しています。このサイドスキャンソナーは、本体から音波を発信、海底面で反射して戻ってくる音波を受信することで、海底状況を判別します。

曳航中の海底面の状況は、リアルタイムでパソコン画面上に表示されます。

このデータを持ち帰り統合し、「モザイク」を作成し、海底面の状況を把握します。
図の中で白っぽい明るい部分は、音波の反射率の高い底質が硬い部位、砂や礫などです。一方、黒っぽい部位は、音波の反射率の低い部位で、泥やシルトです。
