採集ネット類
生物調査では、さまざまな網類を使用します。桁網、小型底引き網(船曵き)、地引網、定置網、刺網、投網、たも網、プランクトンネット、丸稚ネットなどです。調査に応じて、各種ネット、各種目合いを使い分けて、海、河川、湖沼、大型魚から卵稚仔、プランクトンまで、さまざまな生物を採取します。上の写真は、地引網です。
桁網は、船舶を用いて曳航して底付近の生物を採取します。
小型底引き網は、主に内湾の調査で使用しています。船舶を用いて、曳航し、底付近の生物を採取します。

小型地引網は、主に干潟や汀線などの浅い場所で、人力で引いて生物を採取します。
定置網は、河川、湖沼、海域などに設置して、主に魚類を捕獲する漁具です。
投網は、河川や河口部など、比較的浅い場所で、主に魚類を採取する漁具です。
刺網は、河川、湖沼、海域などに設置して主に魚類を採取する漁具です
たも網は河川や干潟など、浅い場所に生息する魚類や甲殻類、ベントスなどを採取する漁具です。
改良型ノルパックネットは、「北太平洋標準ネット(North Pacific Standard Net)」の略称で、北太平洋の動物・植物プランクトンの相対的な現存量を調べるために開発された目合い 0.315mmのプランクトンネットです。この調査では、沿岸部における鉛直方向の調査で使用しました。
丸中ネットは、「丸川式中層ネット」の略称で、目合い 0.100mmのプランクトンネットです。この調査では、上流から流下するアユの仔魚採取のため、河川で使用しました。
丸稚ネットは、運動力のあるものを採集するので、一般のプランクトンネットに比べて大型です。魚類の稚魚や大型の橈脚(カイアシ)類・ヤムシ類も採取できます